裁判員裁判は,すべての刑事事件が対象になっているのではなく,一定の重大な犯罪に限定して行われることになります。そのため,裁判員裁判の対象事件は,①死刑または無期の懲役もしくは禁錮に当たる罪,②法定合議事件のうち故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪,の2つが挙げられています。例えば,殺人罪や強盗致傷罪が①に当たり,傷害致死罪が②に当たります。
ただし,裁判員裁判の対象事件に当たる場合であっても,一定の除外事由が規定されています。例えば,暴力団抗争によって暴力団員が他の暴力団員を殺害した事件など,一般市民を裁判員とすることで裁判員自身や家族に危害が加えられる恐れがある場合には,裁判所によって裁判員事件の対象から除外することができます。
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22 裁判員裁判の対象事件
2017.08.23