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今回は“過失割合の決定方法・注意点”についてお話しします。
過失割合とは何か
交通事故が発生した際、加害者と被害者の責任の度合いを示すのが過失割合です。過失割合は、事故の状況や双方の行動を分析し、それぞれの過失の大きさを数値化したものです。この過失割合によって、損害賠償額が決定されます。
過失割合は誰が決めるのか
多くの場合、過失割合は警察ではなく、当事者が契約する保険会社同士の協議によって決定されます。保険会社は、事故の類型や状況、過去の裁判例などを参考に、過失割合を算出します。
過失割合の決定の流れ
過失割合は、通常、以下のような流れで決定します。
(1) 事故態様の確定
(2) 事故類型の確定
(3) 裁判例からの基準の決定
(4) 修正要素の有無の確認
(5) 過失割合の決定
保険会社は、事故の状況を詳細に分析し、過去の類似事例を参考にしながら、適切な過失割合を決定します。
過失割合の具体例
事故の状況によって、過失割合は大きく異なります。例えば、信号機のない交差点での出会い頭事故では、双方に過失が認められることが多く、「50:50」や「60:40」といった割合になることがあります。一方、一時停止を無視した車両が事故を起こした場合、その車両の過失割合は高くなります。
納得がいかない場合の対処法
保険会社から提示された過失割合に納得がいかない場合、交渉することが可能です。交渉の方法としては、以下のようなものがあります。
(1) 保険会社との直接交渉
(2) 弁護士への相談
(3) ADR(裁判外紛争解決手続)の利用
(4) 調停の利用
(5) 裁判の利用
弁護士に相談することで、適切な過失割合の算出や交渉のサポートを受けられます。弁護士特約を利用すれば、自己負担なく弁護士に依頼できる場合もあります。
過失割合に納得がいかないなら弁護士へ
交通事故の過失割合は、事故の状況によって大きく異なります。保険会社から提示された過失割合に納得がいかない場合、交渉することも可能です。「過失割合に納得がいかない」という方は、まずは一度弁護士へご相談ください。