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◇交通事故の過失割合は誰が決まる?納得がいかない場合の対処法や注意点など

2024.04.26

熊本県熊本市の高石法律事務所の本ブログでは、様々な法律問題を取り上げて実践的なソリューションのヒントを提供して参ります。誰もが直面する可能性のある法律の疑問や困惑に対して、明確で理解しやすい解説を心がけています。

高石法律事務所は、皆様の法律上のお悩みや不安を解消するための信頼できる情報源でありたいと考えています。このブログを通して、皆様がより安心して日々を過ごせるような、有益な法律情報を提供して参ります。

今回は“過失割合の決定方法・注意点”についてお話しします。

過失割合とは何か

交通事故が発生した際、加害者と被害者の責任の度合いを示すのが過失割合です。過失割合は、事故の状況や双方の行動を分析し、それぞれの過失の大きさを数値化したものです。この過失割合によって、損害賠償額が決定されます。

過失割合は誰が決めるのか

多くの場合、過失割合は警察ではなく、当事者が契約する保険会社同士の協議によって決定されます。保険会社は、事故の類型や状況、過去の裁判例などを参考に、過失割合を算出します。

過失割合の決定の流れ

過失割合は、通常、以下のような流れで決定します。

(1) 事故態様の確定
(2) 事故類型の確定
(3) 裁判例からの基準の決定
(4) 修正要素の有無の確認
(5) 過失割合の決定

保険会社は、事故の状況を詳細に分析し、過去の類似事例を参考にしながら、適切な過失割合を決定します。

過失割合の具体例

事故の状況によって、過失割合は大きく異なります。例えば、信号機のない交差点での出会い頭事故では、双方に過失が認められることが多く、「50:50」や「60:40」といった割合になることがあります。一方、一時停止を無視した車両が事故を起こした場合、その車両の過失割合は高くなります。

納得がいかない場合の対処法

保険会社から提示された過失割合に納得がいかない場合、交渉することが可能です。交渉の方法としては、以下のようなものがあります。

(1) 保険会社との直接交渉
(2) 弁護士への相談
(3) ADR(裁判外紛争解決手続)の利用
(4) 調停の利用
(5) 裁判の利用

弁護士に相談することで、適切な過失割合の算出や交渉のサポートを受けられます。弁護士特約を利用すれば、自己負担なく弁護士に依頼できる場合もあります。

過失割合に納得がいかないなら弁護士へ

交通事故の過失割合は、事故の状況によって大きく異なります。保険会社から提示された過失割合に納得がいかない場合、交渉することも可能です。「過失割合に納得がいかない」という方は、まずは一度弁護士へご相談ください。

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