弁護士コラム

◇遺族年金とは|受給資格と受け取れる支給額・受給手続き方法

2024.10.06

熊本県熊本市の高石法律事務所の本ブログでは、様々な法律問題を取り上げて実践的なソリューションのヒントを提供して参ります。誰もが直面する可能性のある法律の疑問や困惑に対して、明確で理解しやすい解説を心がけています。

高石法律事務所は、皆様の法律上のお悩みや不安を解消するための信頼できる情報源でありたいと考えています。このブログを通して、皆様がより安心して日々を過ごせるような、有益な法律情報を提供して参ります。

今回は“遺族年金”についてお話しします。

 

遺族年金の種類と概要

遺族基礎年金

・国民年金加入者が亡くなった場合に支給

・受給対象:子のある配偶者または子

 

遺族厚生年金

・厚生年金加入者が亡くなった場合に支給

・受給対象:配偶者、子、父母、孫、祖父母

 

遺族年金の受給資格

遺族基礎年金の受給条件

・故人の要件:国民年金加入者または老齢基礎年金の受給資格を満たしていた

・遺族の要件:故人により生計を維持されていた子のある配偶者または子

 

遺族厚生年金の受給条件

・故人の要件:厚生年金加入者または老齢厚生年金の受給資格を満たしていた

・遺族の要件:故人により生計を維持されていた配偶者、子、父母、孫、祖父母

 

遺族年金の支給額

遺族基礎年金の支給額

・基本額+子の加算額

・例:子が1人の場合、年額約102万円(2023年度)

 

遺族厚生年金の支給額

・故人の厚生年金加入期間や報酬に基づいて計算

・例:平均的な給与の場合、年額約200万円程度

 

遺族年金の受給手続き方法

必要書類

・年金請求書

・戸籍謄本

・住民票

・死亡診断書のコピー

など

 

請求先

・遺族基礎年金:市区町村の国民年金担当窓口

・遺族厚生年金:年金事務所

 

請求期限

・5年以内(ただし、請求が遅れると遡って受給できない期間が発生)

 

遺族年金に関する注意点

遺族基礎年金と遺族厚生年金の併給

・条件を満たせば両方受給可能

 

再婚時の取り扱い

・再婚すると原則として受給権が消滅

 

就労による影響

・一定以上の収入がある場合、支給額が調整される可能性あり

 

遺族年金の受給を検討されている方へ

遺族年金の受給に関しては、個々の状況によって適用される制度や条件が異なる場合があります。また、手続きの過程で様々な書類や証明が必要となることもあり、専門的な知識が求められることがあります。

そのため、遺族年金の受給を検討される際は、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。高石法律事務所では、遺族年金を含む相続に関する様々な法律相談に対応しております。お困りの際は、お気軽にご相談ください。

遺族年金制度は、突然の不幸に見舞われたご遺族の生活を支える重要な制度です。この制度を正しく理解し、適切に活用することで、ご遺族の方々の生活の安定に寄与することができます。皆様が安心して生活を送れるよう、私たちは法律の専門家として、きめ細やかなサポートを提供して参ります。

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