弁護士コラム

よくあるご相談:離婚慰謝料編

2021.03.02

Q:離婚する場合の慰謝料の相場を教えてください。

 

離婚慰謝料は、相手方の不当な行為によって離婚するに至り精神的苦痛を受けた場合に、その償いとして請求できるお金のことです。

慰謝料の額は、浮気やDV、モラハラなど離婚に至った経緯や婚姻期間、お子さんの年齢や人数など、さまざまな要素を考慮して決まります。ご夫婦によって事情が異なるので一概に相場はお伝えできませんが、慰謝料として実際に支払われるのは100~300万円くらいがもっとも一般的な金額です。

法的に認められる適正な金額を請求したい、もしくは適正金額しか支払いたくないという場合は、弁護士に相談されることをおすすめします。

 

Q:夫が浮気をしているようです。離婚して慰謝料を請求したいのですが…。

 

慰謝料を請求する前提で離婚の準備を進めるなら、相手に不倫の事実を認めさせるために、不貞行為を証明する客観的な証拠を集めておくことが大切です。

不倫を原因とする離婚の場合、法律上では、男女の肉体関係が証明できないと慰謝料請求はきわめて難しいのが現状です。不倫相手とのLINEやメールのやりとりや写真も内容によっては証拠になります。

ちなみにDVの場合は医師による診断書やケガをしたときの写真、モラハラの場合は録音や日記などが慰謝料請求の証拠として有効です。

 

慰謝料が認められるケース
  • 不倫や浮気
  • 配偶者に対する暴力行為、虐待、遺棄
  • 働かない、生活費を渡さない、ギャンブルで生活費を使い込むなど、配偶者としての役割を果たさない
  • 通常の性的交渉の拒否、性的不能
慰謝料が認められないケース
  • 相手方に離婚の原因が認められない場合
  • お互いに離婚原因がある場合
  • 離婚原因が「価値観の違い」など、違法性がない場合

 

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